物流現場で荷物を運搬する目的で広く用いられる”台車”
台車といってもさまざまな種類がありますが、その中でも人気が高いタイプが取っ手のある手押し台車です。
手押し台車は、立ったままの姿勢で荷物を運ぶことができ、方向転換も簡単に行うことが可能。
その利便性から倉庫や工場をはじめとして、小売店やオフィスなど幅広いシーンで活用されています。
さて、そんな手押し台車ですが、ストッパー付きの機種も販売されています。
この記事では、ストッパー付き手押し台車の種類・特徴などについてご紹介していきます。
目次
ストッパー付き手押し台車のメリット
手押し台車は、重たい物を効率よく運べる物流機器ですが、労働災害事故が多い側面もあります。
実際、手押し台車を含む「人力運搬機」の労働災害事故件数は、確認されているだけでも4,000件以上発生しており、その中には死亡事故につながっているケースもあります。
手押し台車による予期せぬ事故を防ぐ役割があるのがストッパーです。
ストッパーをかけることで手押し台車が勝手に動き出すのを防ぐことができ、安全性を格段に高めることができます。
ヒヤリハット事例
ここで厚生労働省が公表している手押し台車に関するヒヤリハットを一つご紹介します。
次は、作業員が手押し台車の上にある容器を持ち上げたとき、容器の重さにふらついて手押し台車に足を乗せてしまった。
そのことで手押し台車が動き出して転倒しそうになった事例です。
出典:厚生労働省
厚生労働省では、上記のヒヤリハットの対策として、次のように提示しています。
台車をストッパー付きの台車に切り替えること。台車上からの重量物の移動は大きな危険が潜んでいることをよく教育すること。また、手に持っていた重量物の落下による災害の危険性もあることを教えること。
出典:厚生労働省
有効な対策方法として手押し台車をストッパー付きに切り替えることが案内されています。
ストッパー付き手押し台車は大きく分けて2種類
弊社が販売するストッパー付き手押し台車には、大きく分けて「ハンドブレーキ」「フットブレーキ」の2種類があります。
それぞれの特徴とおすすめ機種は、次のとおりです。
ハンドブレーキ
ハンドブレーキとは、ハンドル(取っ手部分)でブレーキの調整ができるタイプです。
何もしていないときは、常にブレーキがかかっている状態となります。
ハンドルを握ることでブレーキが解除されて、手押しにより前方に進めることが可能です。
ハンドブレーキ付き手押し台車「DSK-301B3」
静かな走行を可能にした「サイレントマスター」を搭載したモデルです。
環境庁騒音環境基準値AA地区(昼間50dB・夜間40dB)をクリアした微音キャスターにより夜間・室内作業も安心して行えます。
また、折りたたみのハンドルタイプのため、未使用時はコンパクトに収納可能です。
フットブレーキ
フットブレーキとは、足踏みによりブレーキの調整ができるタイプです。
足元にあるフットブレーキバーを踏むことで素早く停止させることができます。
フットブレーキ付き手押し台車「DSK-302B」
微音キャスターの「サイレントマスター」を搭載。
コーナーバンパーにより壁に衝突しても傷がつきにくくなっています。
スペシャルブレーキ付き手押し台車「DSK-302B2」
先ほど紹介したフットブレーキは、ブレーキがかかっているかどうか分かりにくくなっています。
その問題点を解決したブレーキが”スペシャルブレーキ”です。
ワンタッチで簡単にブレーキの「ON」「OFF」を切り替えることができ、赤と緑色でブレーキの状況を簡単に判別できます。
こちらも移動時の騒音を軽減できる「サイレントマスター」を搭載しています。
最後に
今回は、ストッパー付き手押し台車の種類などについて詳しく解説しました。
ストッパー付き手押し台車は大きく分けて
- ハンドブレーキ
- フットブレーキ
の2種類があります。
ハンドブレーキの場合は、動かすときに必ずハンドルを握る必要があることから、ブレーキ忘れを防ぐことが可能。
そのため、重たい荷物を運ぶなど事故時の危険度が高い現場でおすすめです。
その一方で価格が高い傾向があることから、コストを抑えて安全対策をしたいならフットブレーキがおすすめとなります。
カテゴリ:手押し台車
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