店舗の開業や改装時など、売り場づくりを進めていく際に「どの陳列棚を選べばよいか」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
陳列棚は商品の見やすさだけでなく、売り場全体の印象やお客様の購買意欲にも影響する重要な店舗什器です。
数ある陳列棚のなかでも、当店で最もお問い合わせをいただくのがタテヤマゴンドラ。
タテヤマゴンドラは、オプションの豊富さやカスタム性の高さから、スーパー・ドラッグストア・アパレルショップなど幅広い業態で採用されている定番商品です。
一方で「タテヤマゴンドラってどんな陳列棚?」「名前は知っているけれど、特徴についてはよく知らない」といったお声をいただくことも。
そこで本記事では、タテヤマゴンドラの基本情報・シリーズごとの違い・代表的なオプション・導入時の注意点をわかりやすくご紹介します。
陳列棚の導入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
タテヤマゴンドラ(ゴンドラ什器・ゴンドラ棚)とは?

タテヤマゴンドラは、国内什器メーカーであるタテヤマアドバンスが製造するゴンドラ什器(ゴンドラ棚)です。
全国の小売店や商業施設で導入実績があり、品質の高さと安定した供給体制によって選ばれ続けています。
当店で取り扱うタテヤマゴンドラは、すべてメーカー正規品。
また、お客様に安心してタテヤマゴンドラを導入いただけるよう、専任の担当者が使用用途・必要台数・作りたい売り場の雰囲気などを丁寧にヒアリングしご提案しています。
「陳列したい商品に適したオプションは何か」「売り場のレイアウト変更をする頻度はどれくらいか」など、導入後の運用まで考慮したご提案も可能です。
タテヤマゴンドラ(ゴンドラ什器・ゴンドラ棚)の仕様
次の表は、タテヤマゴンドラの基本的な仕様をまとめた表です。
ユニットタイプ | 片面 |
---|---|
両面 | |
サイズ | 高さ:1200/1350/1500/1650/1800/2100/2400mm |
横幅:600/750/900/1200mm | |
奥行:300/400/600mm※片面時 | |
背板 | バックボード |
バックネット | |
本体カラー | ホワイト/オールブラック/ファッショングレー/オールグレー |
セット ※本体のみも選べます |
棚板セット |
角バーセット |
たとえば、壁側には片面ユニットタイプ、店舗中央には両面ユニットタイプのタテヤマゴンドラを設置するなど、店舗や売り場の状況に応じて選択が可能。
さらにタテヤマゴンドラの本体カラーや背板を変えるだけでも、売り場の印象を大きく変えることが可能です。
タテヤマゴンドラ(ゴンドラ什器・ゴンドラ棚)のシリーズ別の違いと特徴
タテヤマゴンドラは、代表的な下記2つのシリーズがあります。

KZシリーズ
- 柱の奥行き:80mm
- 棚板のトータル耐荷重:500kg
- 床板の耐荷重:250kg
重量のある商品も安心して陳列できるシリーズ。汎用性が高く、業態を問わず活躍します。

KSシリーズ
- 柱の奥行き:65mm
- 棚板のトータル耐荷重:300kg
- 床板の耐荷重:250kg
なぜ、耐荷重が違うの?
耐荷重は、棚板上面全体に等しく静かに荷重を加えた状態の等分布静荷重を基準としています。
また、タテヤマゴンドラのサイズや使用する棚板、単体で使うか連結して使うかといった条件によっても耐荷重は変わります。
単体・連結時の耐荷重については、この後ご紹介する「特徴5:本体とセミの連結が可能」もあわせてご確認ください。
KSシリーズは、柱の奥行きがKZシリーズよりスリムでシャープな印象。アパレルショップや雑貨店など、売り場の雰囲気を重視する店舗で活躍します。
「売り場にはどのシリーズが合うか分からない」「陳列する商品にあわせてシリーズを提案してほしい」といった方は、担当者までお気軽にお問い合わせください。
KZシリーズとKSシリーズの共通した特徴
タテヤマゴンドラのKZシリーズとKSシリーズには、下記のような共通した特徴があります。
特徴1:片面・両面のユニットタイプ変更が可能

KZシリーズ・KSシリーズどちらも、基本的に柱はL字柱を採用しています。
片面ユニットのL字柱に両面脚を差し込むだけで、すでにタテヤマゴンドラを組み立てた状態でも両面ユニットに変更可能。
また、両面ユニットから片面ユニットへ切り替えることもできます。
たとえば、売り場の中央に設置していた両面ユニットを片面ユニットに変更して壁面に移動させたいときは、両面脚を取り外すだけで対応可能。
売り場のレイアウト変更や商品点数などに応じて片面・両面ユニットの切り替えができるのは、タテヤマゴンドラならではの魅力です。
特徴2:奥行きや高さの変更が可能
タテヤマゴンドラは、組み立てた後でも奥行きや高さを変更できます。

奥行きを変える際は、脚キャップを外して継ぎ脚を差し込むだけで簡単に変更可能。

高さを変える際は、継ぎ柱を柱に差し込むことで、上部をネットやパネル仕様にできます。
このように商品のサイズや点数にあわせて、奥行きと高さの変更が可能です。
特徴3:奥行きの異なる両面ユニットに変更可能

両面ユニットは、それぞれの側で奥行きが異なる仕様にすることができます。
たとえば、片側には小型の商品を、もう片側には大型の商品を陳列するなど、商品のサイズに合わせた使い分けが可能です。
特徴4:キャスターの取り付けが可能

脚のアジャスターを取り外し、キャスターに付け替え可能。
イベントや季節催事など、売り場のレイアウト変更やタテヤマゴンドラを移動することが多い店舗で活躍します。
特徴5:本体とセミの連結が可能

※KZシリーズの単体とセミを連結しKV棚板を使用した場合
タテヤマゴンドラには、「本体」と「セミ」の2つのタイプがあります。
- 本体:単体で自立して設置できるタイプです。
- セミ:本体と柱を共有して設置するタイプで、単体だけでは使用できません。本体と組み合わせて使うことを前提に作られています。
たとえば、本体を2台設置する場合と比べて、本体1台とセミ1台を連結して設置すると、組み立てに必要な柱の本数を減らせます。
そのため、タテヤマゴンドラの組み立てに必要な柱の使用本数が減る分、本体1台とセミ1台を連結した方が導入コストを抑えて設置可能です。
ただし、本体とセミを連結して設置すると耐荷重が下がるため、重量のある商品を多く陳列する場合は本体を複数台導入することをおすすめします。
タテヤマゴンドラ(ゴンドラ什器・ゴンドラ棚)のオプション
タテヤマゴンドラが選ばれる大きな理由のひとつが、オプションの豊富さです。
売り場や商品にあわせて棚板・フック・ストッカーなどを組み合わせることで、商品の見やすさや取りやすさが向上し、売り場での作業効率も上がります。
ここでは、よく導入をご検討いただく代表的なオプションをご紹介します。
棚板

タテヤマゴンドラの棚板は、スチール棚板の他に、ガラス棚板・木棚板・ネット棚板などがあり、
売り場の雰囲気や商品にあわせて選択可能。

また、スーパーやドラッグストアなどでよく導入されるのはスライド棚板です。
タテヤマゴンドラにスライド棚板を取り付けると、棚板を前に引き出せるようになり、商品の品出し作業を効率的に行うことができます。
また、KV棚板・NE-CR棚板・KZエンド枠用CR棚板(特注対応)を使用している場合は、ブラケットをスライドチェンジャーに付け替えるだけで簡単にスライド棚板へ変更可能。
ブラケットは工具を使わずに交換できる構造のため、スライドチェンジャーへの付け替え作業もスムーズに行えます。
フック

フックは大きく分けて、角バー用フックとネット用フックの2種類あります。
一般的な形状のフックだけでなく、1本で5連掛けできる突起がついたフックや、U字型のフックなど、商品の形状や用途に応じて選択可能。

たとえば、90°十手フックを導入すると、上部に値札ホルダーを取り付け、下部には商品を吊り下げるといった使い方ができます。
キャスター

キャスターは、売り場のレイアウト変更が多い店舗や、清掃の際にタテヤマゴンドラを動かしたい場合に便利です。
脚についているアジャスターを外し、スパナなどの工具で簡単にキャスターを取り付けられます。
ストッカー

タテヤマゴンドラにストッカーを取り付けることで、売り場内に在庫の保管場所を増やすことが可能です。
売り場でそのまま補充作業が行えるため、バックヤードや倉庫まで商品を取りに行く手間を省けます。
必要なときにすぐ在庫補充できることで、欠品による販売機会の損失を防ぎやすく、売り場の効率化にもつながります。
また、ストッカーにはキャスター付きや開き戸付きなどの種類があり、運用方法にあわせて選択可能。
サイドネット

タテヤマゴンドラの側面に取り付けることで、陳列スペースを増やしながら商品の落下防止にも役立ちます。
さらに両側面にサイドネットを取り付ければ、商品の存在感をアピールでき、売り場での注目を集めることにも効果的です。
バスケット

バスケットは、小物雑貨・個別包装のお菓子など、散らばりやすい商品を陳列するのに便利です。
商品を種類ごとに分けて並べられるため、顧客が探しやすく、ごちゃごちゃしやすい商品でもすっきりとした印象で陳列できます。
また、バスケットのサイズ展開も豊富で、商品の大きさや作りたい売り場にあわせて選択可能。
パイプハンガー

パイプハンガーは、アパレルショップで衣服を陳列する際に活躍するオプションです。
ハンガーに掛けた衣服を整然と並べられるため、畳みジワを防ぎ、デザインをひと目で確認できます。
また、シーズンや流行によって売り場の見せ方を変える必要があるアパレルショップでは、棚としての陳列とハンガーラックとしての陳列を使い分けたり、併用したりできる点が魅力です。
お客様の試着や確認後もそのままパイプハンガーに掛け直せるため、売り場をきれいに保てる点もメリットです。
ポップ用オプション系

ポップ用オプションは、棚板や柱に差し込むタイプやサインボードホルダータイプなど、様々な種類があります。
売り場にあわせてポップを見やすい位置に取り付けることで、商品のカテゴリ情報やセール情報を分かりやすくアピールできます。
とくに大型店舗では、お客様が迷わず目的の商品を見つけやすくなり、快適なお買い物体験ができる点もメリットです。
今回ご紹介したオプション以外にも、店舗や売り場にあわせて役立つオプションを多数取り揃えています。
詳細については、ぜひ担当者までお気軽にお問い合わせください。
タテヤマゴンドラ(ゴンドラ什器・ゴンドラ棚)の組み立て時に知っておきたいポイント
タテヤマゴンドラを導入する際に、「組み立て時に気をつけるポイント」や「組み立てにかかる時間」が気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、導入前に知っておきたいポイントをご紹介します。
組み立て時に気をつけるポイント
タテヤマゴンドラは、柱や棚板を差し込んで組み立てていくシンプルな構造です。
組み立ての際はプラスチックハンマーを使用し、柱や棚板を叩き込んでしっかり固定します。
金属製のハンマーを使用すると部材を傷つける恐れがあるため、必ずプラスチックハンマーをご使用ください。
また、先ほどオプションでご紹介したストッカーの組み立ては、インパクトドライバーがおすすめです。
手作業でもストッカーを組み立てることは可能ですが、作業効率や仕上がりの精度を考慮すると、インパクトドライバーを使った方が安心です。
組み立てにかかる時間
組み立てが不慣れな場合、タテヤマゴンドラ1台を完成させるまでにかかる時間は、およそ1時間程度です。
タテヤマゴンドラにオプションを取り付ける場合や複数台を導入する場合は、組み立てに必要な時間がさらに延び、体力的な負担も大きくなります。
そのため、タテヤマゴンドラを導入される際は、当店の組み立てサービスをご利用ください。
経験豊富な組立作業員がタテヤマゴンドラを組み立てるため、作業時間を大幅に短縮でき、設置後も安心です。
特にタテヤマゴンドラを初めて導入される方や、複数台導入することをご検討されている方はぜひご利用ください。
タテヤマゴンドラ設置事例
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タテヤマゴンドラは、スーパー・ドラッグストア・アパレルショップ・雑貨店など、幅広い業態で導入されています。
当店では、専任の担当者が店舗の広さ・売り場の雰囲気・商品の種類やサイズ・レイアウトの変更頻度 などを丁寧にヒアリング。
「限られた設置場所を有効活用したい」「売り場の印象を変えたい」「陳列作業を効率化したい」といった、お客様の課題やご要望にあわせて、最適なシリーズやオプションを組み合わせたタテヤマゴンドラをご提案します。
実際の設置事例は、下記ページでも詳しくご紹介しています。
まとめ
タテヤマゴンドラは、国産メーカーであるタテヤマアドバンスが製造する陳列棚(店舗什器) です。
豊富なオプションとカスタマイズ性の高さから、業態を問わず多くの小売店や商業施設で導入されています。
オプションを組み合わせることで、商品の見やすさや手に取りやすさが向上し、売り場での作業効率改善も可能。
さらに、当店の組み立てサービスをご利用いただくことで、安心して店舗や売り場づくりの準備を進められます。
「売り場に合った陳列棚を選びたい」「タテヤマゴンドラ導入後の運用も見据えて相談したい」 といったご相談にも、専任の担当者が丁寧に対応いたします。
タテヤマゴンドラの導入をご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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カテゴリ:陳列棚・店舗什器
タグ:店舗什器
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