商品陳列棚・店舗ディスプレイは、商品などの品物を並べてお客さまに見せるための棚です。
スーパーマーケット、コンビニ、ドラッグストア、調剤薬局、アパレルショップ、書店など、さまざまな業種の店舗で導入されています。
さて、そんな商品陳列棚ですが、耐用年数についてお問い合わせいただくことがあります。
この記事では、店舗の売り場に設置される商品陳列棚・店舗什器の法定耐用年数について詳しく解説していきます。
法定耐用年数とは
まずは、法定耐用年数について簡単におさらいしましょう。
法定耐用年数とは、法令(減価償却資産の耐用年数等に関する省令)で定められた資産として使用できる期間のことを言います。
例えば、木造住宅は22年、エアコンは6年、パソコンは4年など資産の種類・用途ごとに期間が細かく定められています。
減価償却費の算出で用いられる
法定耐用年数は、主に減価償却費の算出で用いられます。
通常、事業用に取得した耐久性のある資産は取得後すぐに全額を経費計上するのではなく、一定のルールを用いて数年がかりで経費計上します。
その際、どのくらいの期間分割するかは法定耐用年数に従って決められます。
例えば、法定耐用年数が5年であれば、5年間にわたって経費計上することになります。
減価償却の期間については、1セットあたりの取得価額が10万円未満または使用可能期間が1年未満、少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例などにより一括で経費計上することも可能です。
商品陳列棚の法定耐用年数は最大8年
商品陳列棚の法定耐用年数は、国税庁が公表する『主な減価償却資産の耐用年数表』の器具・備品の項目で確認できます。
構造・用途 | 細目 | 耐用年数 | |
---|---|---|---|
家具、電気機器、ガス機器、家庭用品(他に掲げてあるものを除く。) | 陳列だな、陳列ケース | 冷凍機付・冷蔵機付のもの | 5年 |
その他のもの | 8年 |
上記の表から
- 一般的な商品陳列棚:8年
- 冷凍・冷蔵機能付きの商品陳列棚:5年
ということが確認できます。
同じ商品陳列棚でも冷凍・冷蔵機能付きで法定耐用年数が短くなるのは、電子制御や冷却システムが組み込まれることで故障が発生しやすくなるからです。
冷凍・冷蔵機能付きの陳列棚は、主にスーパーマーケットやコンビニで生鮮食品、肉・魚、冷凍食品、アイスクリームなどを陳列するときに用いられています。
最後に
今回は、商品陳列棚の法定耐用年数について詳しく解説しました。
法定耐用年数は、国が法令で定めた資産価値がなくなるまでの期間です。
また、似たような用語に耐久年数がありますが、こちらはメーカーなどが独自のテストなどに基づいて「問題なく使用できる」と定めた期間となります。
カテゴリ:陳列棚・店舗什器
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