レール式移動棚(移動ラック)で収納力アップ!導入メリットと設置事例をご紹介

「限られたスペースでも収納量を増やしたい」「固定棚が多く、作業スペースが不足して困っている」といったお悩みを、倉庫・工場・オフィスなどでよくお伺いします。

これらのお悩み解決策として選ばれているのが レール式移動棚(移動棚・移動ラック)です。

本記事ではレール式移動棚の特徴や導入メリット、設置方法やオプションについて詳しくご紹介。

レール式移動棚の導入をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

レール式移動棚(移動棚・移動ラック)とは?

レール式移動棚の画像

レール式移動棚は、床に設置したレールに沿って棚を移動させることができる収納設備です。

お客様からは、「移動棚」「移動ラック」「可動棚」「動かせる棚」と呼ばれることもあります。

固定棚と比較して、レール式移動棚は無駄なスペースを作ることなく、倉庫・工場・オフィスの収納効率を最大限まで高めることが可能です。

限られたスペースでも収納量を増やせるため、倉庫・工場・オフィスなど様々な現場で導入されています。

レール式移動棚(移動棚・移動ラック)の主な3タイプ

レール式移動棚は、大きく分けて「手動式」「ハンドル式」「電動式」の3タイプ。

積載物や設置する現場の状況によって、最適なレール式移動棚のタイプは異なります。

手動式タイプ

  • 手で直接棚をスライドして動かすタイプ
  • 狭いスペースでも設置でき、多くの現場に向いている
  • 他のタイプと比べて導入コストが安価で、短期間で設置可能

ハンドル式タイプ

  • ハンドルを回して棚を動かすタイプ
  • 重量物でも軽い力で動かせる
  • 図書館や書庫・資料室などでよく使われる

電動式タイプ

  • ボタンひとつで自動的に棚を動かすタイプ
  • 導入コストが他のタイプと比べて高い
  • 広い倉庫で荷物の大量保管によく使われる

ご紹介した3タイプのうち、当店で最も多く採用いただいているのは「手動式レール式移動棚」です。

コスト面・設置のしやすさ・操作性のバランスに優れており、倉庫・工場・オフィスなど幅広い現場で選ばれています。

ここからは、「手動式レール式移動棚」の特徴とメリットを詳しくご紹介します。

レール式移動棚(移動棚・移動ラック)の特徴

レール式移動棚は受注生産品のため、現場状況・使用目的に応じてカスタマイズ可能です。

ここではレール式移動棚の特徴を3つご紹介します。

特徴1:レール式移動棚にできるラックの種類

軽量棚(120kg・150kg)、軽中量棚(200kg)、中量棚(300kg・500kg)といった業務用スチールラックをレール式移動棚として設置可能です。(※記載は棚板1枚あたりの耐荷重)

また業務用スチールラックだけでなく、パレットラックもレール式移動棚として設置することができます。

特徴2:他社製の棚・既存棚や収納家具もレール式移動棚に変更可能

手動式レール式移動棚は、現場や棚の仕様にあわせて台車やレールを製造します。

そのため、他社製の棚や既存の棚をレール式移動棚にリニューアルすることも可能です。

さらに、ロッカーや書庫といった業務用スチールラック以外の収納家具もレール式移動棚にできます。

既存設備を活かすことで、導入コストの削減にもつながります。

「他社製のラックを移動棚にしたい」「今ある棚をそのまま移動棚として使いたい」といったご要望にも対応可能です。

特徴3:スムーズな可動を実現

レール式移動棚の車輪

高性能ベアリングのキャスターを採用しているため、軽い力でスムーズに棚を動かすことができます。

標準仕様のキャスターのほかに冷凍用・重量用のキャスターもご用意しており、現場の状況に応じてご提案が可能です。

また、どのキャスターも移動時の騒音が少なく静音性に優れているため、オフィスや図書館といった静かな環境でも安心してレール式移動棚をご利用いただけます。

レール式移動棚(移動棚・移動ラック)を導入する3つのメリット

レール式移動棚の導入を検討している方にとって最も気になるのが、「どんなメリットが得られるのか」という点ではないでしょうか。

ここでは、手動式レール式移動棚を導入することで得られるメリットを3つご紹介します。

メリット1:デッドスペースを解消し収納効率を大幅アップ

レール式移動棚を導入することで収納量が増える図

一般的な倉庫・工場・オフィスでは、複数のラックの間に荷物の搬入・搬出用通路が設けられています。 

しかし、荷物の搬入・搬出といった作業を行っていない時は、この通路がデッドスペースになってしまいます。  

レール式移動棚は、ラック同士を密着させて保管し必要な時だけラックをスライドさせて通路を確保できるため、こうしたデッドスペースを大幅に削減。  

その結果、倉庫・工場・オフィスの収納効率を大きく向上させることができます。

メリット2:床面積を変えずに、収納力をアップできる

レール式移動棚を導入する前はラック10台と狭い通路スペースしか確保できなかった倉庫でも、導入することで14台のラックをまとめて設置できるケースも。

省スペースで必要な収納容量を確保できれば、より小規模な倉庫・工場での運用や、保管場所を1か所に集約することも可能です。

このようにレール式移動棚を導入することで、床面積を変えることなく収納力を高めることができます。

メリット3:作業効率が大きく向上

移動棚を導入することでデッドスペースが削減され、倉庫・工場・オフィス内に十分な作業スペースを確保できます。

確保したスペースに作業台や機材を配置することで現場の作業環境が整い、作業効率の向上につながります。

また、レール式移動棚の棚自体も軽い力でスムーズに移動できるため、荷物の搬入・搬出が素早く行えます。

レール式移動棚を導入することで作業者の負担が軽減され、日々の作業も素早くスムーズに進められるなど、作業全体の効率化にも効果的です。

オプションでさらにレール式移動棚(移動棚・移動ラック)を使いやすく

当店の手動式レール式移動棚は、移動棚にできるラックの種類が豊富なだけでなく、オプションも豊富に取り揃えています。

これらのオプションを活用することで、作業効率や安全性を高めることができます。

足踏み式ストッパー取っ手(ハンドル)
足踏み式ストッパー取っ手(ハンドル)
スロープ(土台式)スロープ(アンカー式)
スロープ(土台式)スロープ(アンカー式)
リノリューム(土台式)転倒防止レール
※仕様サイズにより、当店からご提案させていただくことがあります
リノリューム(土台式)転倒防止レール
上部転倒防止ガイド落下防止バー
上部転倒防止ガイド落下防止バー
パネル(側面・背面)ハンガーパイプ
パネル(側面・背面)ハンガーパイプ

「自社にあったオプションの提案もしてほしい」という方もご安心ください。

専任の担当者が、レール式移動棚の使用用途や条件をお伺いし、最適なオプションの組み合わせをご提案します。

レール式移動棚(移動棚・移動ラック)の可動パターン

手動式レール式移動棚は1台ずつラックをスライドさせる一般的な可動パターンから、複数のラックを同時に動かせる可動パターンなど、様々な動きをもたせることが可能です。

このように現場に合わせて可動パターンを選べるのも、レール式移動棚の大きな魅力です。

単式移動複式移動連結複式移動
(2連結・縦引き)
横引き移動
(2連結・横引き)
レール式移動棚の単式移動gifレール式移動棚の複式移動gifレール式移動棚の単式移動(2連結・縦引き)gifレール式移動棚の複式移動(2連結・横引き)gif

レール式移動棚の設置方法(移動ラック・移動棚)

手動式レール式移動棚の設置方法は、現場の状況にあわせて下記の3パターンあります。

土台式(合板施工)

土台式(合板施工)のレール式移動棚

土台式(合板施工)は、床に合板パネルを敷き、その上にレールを固定する施工方法です。

床を傷つけることなくレール式移動棚を設置することができるため、とくに賃貸の倉庫・工場・オフィスにおすすめ。

土台式(合板施工)は、フラット仕様や化粧板仕上げ、スロープと合板を使用し台車での通り抜けが可能なカスタマイズもできます。

アンカー式(ノンモルタル施工)

アンカー式(ノンモルタル施工)のレール式移動棚

アンカー式(ノンモルタル施工)は、床に直接アンカーを打ち込みレールを固定する施工方法です。

床に直接アンカーを打ち込むためコンクリート床である必要がありますが、耐震性に優れており長期使用や安全性を重視する大型倉庫や工場に適しています。

埋め込み式(床面フラット施工)

埋め込み式(床面フラット施工)のレール式移動棚

埋め込み式(床面フラット施工)は、床を削って溝を作り、そこにレールを埋め込む形でアンカー固定する施工方法です。

床とレールがフラットになり、人や台車の通行がスムーズです。

パレットラックの移動棚は、埋め込み式(床面フラット施工)で設置を行います。

レール式移動棚(移動棚・移動ラック)の導入前に確認したいポイント

ここでは、「設置場所に制約はあるか」「どのような棚を使うのか」などレール式移動棚を導入する前に確認しておきたいポイントをまとめました。

レール式移動棚の設置予定場所を確認

設置場所の状況によって、レール式移動棚の最適な施工方法は異なります。

そのため、先ほどご紹介した施工方法を確認しておきましょう。

また天井の高さや設置予定場所の広さに応じて、積載するラックのサイズやレールの長さなどを調整する必要があります。

設置予定場所のレイアウト図(間取り図)や寸法をあらかじめ確認しておくと、検討をスムーズに進められます。

棚の種類を確認

レール式移動棚に使用する棚は、積載物の重さ・サイズ・量に応じて適切な種類を選定することが重要です。

将来的に積載量が増える可能性も考慮し、余裕を持った耐荷重の棚を選ぶと安心です。

当店では、下記のような棚をご用意しています。

  • 軽量棚(耐荷重120kg/段・150kg/段)
  • 軽中量棚(耐荷重200kg/段)
  • 中量棚(耐荷重300kg/段・500kg/段)
  • パレットラック

「とは言っても自社にあう移動棚選びが難しい」「現場の状況や積載物について相談しながらレール式移動棚の仕様について決めたい」という方もお任せください。

設置予定場所・棚の種類・積載物の重量やサイズなどをヒアリングし、最適なレール式移動棚の仕様をご提案します。

当店ではご希望があれば、専任の担当者による図面作成や現地調査も可能です。

レール式移動棚(移動棚・移動ラック)の設置事例

レール式移動棚の設置事例

本店の移転に伴い、オフィス内の収納力向上を目的として、レール式移動棚を導入しました。

耐荷重200kg/段の軽中量スチールラック12台を移動棚化することで、限られたスペースでも収納容量を大幅にアップ。

今回は賃貸オフィスでの導入という条件から、床を傷つけずレール式移動棚を設置できる「合板施工(土台式)」を採用。

収納効率が良い業務用ラックとして、日常的に使いやすく、オフィス環境にも適した収納設備を実現しています。

レール式移動棚の設置事例を見てみる

まとめ|レール式移動棚(移動棚・移動ラック)でスペースの悩みを解決

レール式移動棚は、倉庫・工場・オフィスの収納問題を解決できる設備として役立ちます。

当店では、専任の担当者がお客様の状況を詳しくお伺いし対応いたします。

「もっと詳しく移動棚について知りたい」「うちの現場でも移動棚を設置できるか確認したい」といったお問い合わせも可能です。

お客様に最適なレール式移動棚をご提案します。

カテゴリ:レール式移動棚

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ぜひ導入検討のための資料としてお役立てください。

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株式会社シーエスラック

シーエスラック編集部

業務用スチールラックの通販専門店「株式会社シーエスラック」が運営する情報発信メディアです。
当店はスチールラックをはじめ、パレットラック・ネスティングラック・レール式移動棚・カゴ台車・水冷扇など、さまざまな物流・設備機器の製造・企画・受注・販売を行っています。
特に、スチールラックは累計54万台以上の導入実績があり、倉庫・工場・オフィス・官公庁・ご家庭など幅広い業種業態でご利用いただいてきました。
本ブログでは、これまでの経験をもとに、スチールラックを中心とした物流・設備機器に関する情報や設置事例をわかりやすくご紹介しています。