「荷物を載せたパレットの保管効率を向上させたい」
そんなときにおすすめなのが、パレットラック(重量ラック、重量棚)です。
パレットラックを活用することでパレットに重量物を載せたまま効率よく搬入・搬出作業ができます。
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さて、そんなパレットラックですが、重量物を支えるために様々な部材が用いられています。
今回は、その中でも大きな役割を持っているビームについて詳しく解説します。
目次
パレットラックのビームとは
パレットラックのビームとは、横方向に取り付けられている部材です。
ビームにより垂直方向からの荷重を支えることができ、地震や衝突などの横揺れに対しても安定性を保つことができます。
特許取得の独自製法
弊社のパレットラックには、特許を取得した独自製法によるビームが採用されています。
一般的な製品 (C型鋼) |
特許取得の製品 (角パイプ構造) |
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ビーム | ||
備考 | 開放断面があることによりねじれの誘発や変形が発生しやすくなります。 | 四方を囲んでいることによりねじれや衝撃に対して抜群の強度を発揮します。 |
ワンピース形状ボックス断面を採用しており、横座屈の心配もなくご利用いただくことが可能です。
パレットラックの耐荷重はビームのサイズで調整可能
パレットラックは、ビームのサイズを調整することで1段あたりの耐荷重を変更できます。
次は、ビームのサイズごとの耐荷重の目安です。
基本的には、ビームのサイズが大きいほど耐荷重が高くなりますが、その分だけコストも上がります。
例えば、1段あたり1500kg程度の強度で十分な場合は、その2倍である耐荷重3000kg/段でパレットラックを製造するとオーバースペックとなって無駄な費用が発生することにつながります。
弊社では、お客さまが本当に必要とする耐荷重に合わせて最適なサイズのビームをご提案することで導入コストを最小限に抑えます。
パレットラックのビームが2段・3段のときの寸法図
ここからは、パレットラックのビームが2段・3段のときの寸法例をご紹介します。
条件は、1100 × 1100mmパレットに高さ800mmの荷物(パレットの厚みを含む)を積載したときです。
ビーム(2段)
パレットラックのビームが2段のときの寸法図です。
本体の必要寸法は、高さ2496mm、横幅2687mmとなります。
最上段に荷物を載せる場合は、荷物の高さも考慮して天井高は3219mm以上を推奨します。
※フォークリフトで荷物を出し入れするときはクリアランスが必要です。そのため、荷物から天井までの高さは200mm以上を推奨しています。
ビーム(3段)
パレットラックのビームが3段のときの寸法図です。
本体の必要寸法は、高さ3596mm、横幅2687mmとなります。
最上段に荷物を載せる場合は、荷物の高さも考慮して天井高は4306mm以上を推奨します。
※フォークリフトで荷物を出し入れするときはクリアランスが必要です。そのため、荷物から天井までの高さは200mm以上を推奨しています。
最後に
今回は、パレットラックの部材の一つであるビームについて詳しく解説しました。
ビームは、荷物の重さを支える重要な部材であり、サイズや厚みなどによってパレットラック全体の耐荷重も異なってきます。
弊社では、お客さまの要望に合わせてパレットラックをオーダーメイドで製作します。
積載物に合わせたサイズや耐荷重だけでなく、法令に則った仕様で製作することも可能です。
例えば、パレットラックに危険物の入ったドラム缶や一斗缶などを積載する場合は、消防法に則った仕様での製作および構造計算書や立面図の作成も致します。
価格・値段、納期なども含めて、まずはお気軽にお問い合わせください。
物流機器に精通した専門スタッフがお客さまのご要望をしっかりと汲み取って最適なご提案をいたします。
カテゴリ:パレットラック
パレットラック(重量ラック)導入のご相談も承ります
シーエスラックでは、パレットラックの導入に関するご相談も承っております。
例えば、次のような荷物を収納したいけど、どのような製品になるだろうか。
【条件】
- パレットのサイズ:1100 × 1100mm
- 荷物の高さ:1400mm
- 荷物の重量:1500kg
- パレットの数量:30枚
【提案内容】
- 耐荷重:3000kg/段
- サイズ:H3700 × W2500 × D1100mm
- 段数:3段
- 連結数:5連結
上記のようなご相談の他にも「パレットラックとネステナーの違い」「効率の良い倉庫レイアウトの方法」などご不明な点がございましたら、どんな些細なことでも遠慮なくお尋ねください。
物流機器の専門スタッフがお客さまをしっかりとサポートいたします。