「スチールラックの購入を検討している」
そのときに気になることの一つに”組み立て”があります。
スチールラックは、鋼(鉄)製で大型の重量物であることから完成品では届きません。
配送の関係などから各部材ごとに梱包された状態でのお届けとなり、基本的にはご自身で組み立てていただく必要があります。
お客さまの中には「初めての組み立てで不安」「組み立ての時間が取れない」といった方も多いでしょう。
そこでスチールラックの組み立て方を耐荷重別に分かりやすくまとめました。
目次
スチールラックの組み立て方
さっそく、スチールラックの組み立て方を見ていきましょう。
弊社が販売するスチールラックは、耐荷重によって部材の固定方法および組み立て方が大きく違ってきます。
耐荷重 | 部材の固定方法 |
---|---|
耐荷重120kg/段 | ボルト固定式 |
耐荷重150kg/段 | セミボルトレス |
耐荷重200kg/段 | ボルトレス |
耐荷重300kg/段 | |
耐荷重500kg/段 |
関連記事業務用スチールラックの耐荷重の違いは?150kg、200kg、500kgなど
ここからは、スチールラックの部材の固定方法ごとの組み立て方を一つ一つ解説していきます。
【ボルト固定式】耐荷重120kg/段
ボルト固定式は、全ての部材(棚と支柱)をボルトで固定する方式です。
土木・建築資材としても使用される”L字アングル”を採用することでコストを下げ、販売価格も安く提供しています。
固定方式 | ボルト固定式 |
---|---|
組立時間 | 60~90分 ※専用フック(BCフック)使用時は40~70分 |
同梱部材 | 支柱 × 4本、棚板 ※ご注文いただいた段数分、コーナープレート × 8個、脚先金具 × 4個、ボルト・ナット、BCフック |
ご用意いただくもの | ドライバー、10mmスパナ |
関連記事アングル棚とは?サイズ・組み立て方法などを解説
STEP1、最上段と最下段の棚板を取り付ける
最上段と最下段の棚板を支柱に取り付けます。
棚板と支柱の間にコーナープレートを差し込んでからボルト・ナットで仮止めします。
ボルト固定は、インパクトドライバーがあれば楽ですが、ドライバーで手締めで固定することも可能です。
組み立て方のコツ
最初にボルトを固定するときは、”仮止め(仮締め)”により軽く締める程度にしておきます。
ここでボルトを最後までしっかりと固定すると
- 2本目以降のボルトが穴に入らない
- スチールラックに歪みがある状態で固定される
といったことに繋がってしまいます。
そのため、各段の棚板は対角の位置関係になっている順にボルトを仮止めしてから、最後の「STEP4」で本締めを行いましょう。
STEP2、支柱に脚先金具を取り付ける
支柱の脚部分(床と接する部分)に脚先金具をボルト・ナットで仮止めします。
STEP3、支柱に中段の棚板を取り付ける
中段の棚板をボルト・ナットで仮止めしていきます。
棚板の位置は50mm間隔で調整できるので荷物の大きさに合わせて自由に取り付けてください。
中段の棚板取り付けは専用フック(BCフック)でも可能
弊社が販売するスチールラックの耐荷重120kg/段には、専用フック(BCフック)を無料で同梱しています。
専用フック(BCフック)を活用すれば、フックに引っ掛けて中段の棚板を取り付け可能です。
時間のかかるボルト締め作業がなくなることで組立時間の短縮につながります。
ただし、BCフックで棚板を取り付けた場合は、1段あたりの耐荷重が100kgに下がってしまうため注意が必要です。
STEP5、ボルトを本締めして完成
最後に全体のバランスを整えながら最上段と最下段、棚板のボルトを本締めすれば完成です。
【セミボルトレス】耐荷重150kg/段
セミボルトレスは、ボルトの使用本数を減らした新設計の方式です。
ボルトの使用本数は、いずれの段数でも8本となっており、ボルト固定式と比べて組立時間の短縮が図れます。
固定方式 | ボルト固定式 |
---|---|
組立時間 | 20~30分 |
同梱部材 | 支柱 × 4本、棚板 ※ご注文いただいた段数分、ガセットプレート × 8個、ベースキャップ × 4個、中受金具 段数 × 4 – 8個、ボルト、セーフティピン × 8本、六角レンチ |
ご用意いただくもの | ゴムハンマー |
STEP1、棚板にガセットプレートを取り付ける
天板と底板の4隅にガセットプレートを取り付けます。
ガセットプレートに印字されている「L(左)」と「R(右)」を確認してから爪を棚板の穴に差し込みます。
次に付属の六角レンチを用いて、1個のガセットプレートにつき1本のボルトで固定します。
組み立て方のコツ
4隅にガセットプレートを取り付けるとき、しっかりとはめ込めないことがあります。
そのときは、ゴムハンマーで軽く叩くといいでしょう。
STEP2、支柱にベースキャップを取り付ける
支柱にベースキャップをゴムハンマーで軽く叩いて取り付けます。
このとき支柱の穴が細くなっている方が下向きである点に注意をしてください。
STEP3、支柱に棚板を取り付ける
ガセットプレートの爪を支柱の穴に差し込んでからゴムハンマーで叩きつけて固定します。
STEP4、支柱に中受金具を取り付ける
組み上げたスチールラックを起こしてから支柱の穴に中受金具を引っ掛けます。
組み立て方のコツ
スチールラックの支柱には50mm間隔で穴が空いています。
収納物の高さを考慮して好きな位置に中受金具を取り付けましょう。
STEP5、棚板を中受金具の上に載せる
棚板を中受金具の上にゆっくりと載せます。
このとき中受金具の爪を棚板の穴に差し込むように載せていきます。
STEP6、セーフティピンを差し込んで完成
最後にガセットプレートと支柱の穴にセーフティピンを差し込めば完成です。
【ボルトレス】耐荷重200kg
ボルトレスは、ボルトを1本も使用せずに組み立てができる方式です。
ボルトレスでは、次のように部材の爪を穴にはめ込んでから、上部からハンマーで叩くことで噛み合わせて固定できます。
固定方式 | ボルトレス |
---|---|
組立時間 | 20~30分 |
同梱部材 | 支柱 × 4本、棚板 ※ご注文いただいた段数分、間口桟(ビーム)× 4本、棚受け 段数 × 2-2本、天受け、ロックピン × 8本、ベースキャップ × 4個 |
ご用意いただくもの | ゴムハンマー |
関連記事ボルトレスラックとは?組立時間を約3分の1に大幅短縮
STEP1、支柱にベースキャップを取り付ける
支柱にベースキャップをゴムハンマーで軽く叩いてはめ込みます。
このとき支柱の穴が細くなっている方が下向きである点に注意をしてください。
STEP2、支柱に天受けを取り付ける
支柱の一番上に天受け(最上段の棚板を支えるための棒状の部材)を取り付けます。
支柱の穴に天受けの爪を差し込んでからゴムハンマーで叩いて固定しましょう。
STEP3、支柱に棚受けを取り付ける
続いて支柱の下から2つ目の穴に棚受けを取り付けます。
先ほど同様、爪を穴にはめ込んだらハンマーで叩いて固定しましょう。
同様の手順で載せたい収納物の高さに合わせて、次のように”棚受け”を取り付ければ完了です。
さらに同じ手順でもう1セットを組み立てます。
この際、もう一方と棚受けの高さがズレがないように穴の位置を確認しながら組み立てましょう。
STEP4、支柱に間口桟(ビーム)を取り付ける
ここまでの作業で「支柱」「天受け」「棚受け」を取り付けたセットが2つできました。
続いて、この2つを間口桟(ビーム)で繋げます。
部材の固定方法は、これまでと同様、爪を穴にはめ込んだら上部をハンマーで叩くだけです。
まずは間口桟(ビーム)を最下段に取り付け、続いて最上段に取り付けていきましょう。
組み立て方のコツ
間口桟(ビーム)を取り付ける際は、支柱を抑えてもらいながら2人で作業するとスムーズです。
支柱と間口桟(ビーム)が水平で隙間ができていないことを確認してからゴムハンマーで叩くようにしましょう。
STEP5、ロックピンを差し込む
間口桟と支柱が重なってできた穴に「ロックピン」を差し込みます。
組み立て方のコツ
「間口桟と支柱の穴がズレてロックピンを差し込めない」
そんなときは、もう一度、間口桟の上部をハンマーで叩いて、しっかりと固定するようにしましょう。
STEP6、棚板を載せれば完成
最後に天受けと棚受けに棚板を載せれば完成です。
組み立て方のコツ
棚板は、先に手前に乗せてから奥の方に滑らせるように進めていくとスムーズに取り付けられます。
【ボルトレス】300kg・500kg/段
ボルトレスは、ボルトを1本も使用せずに組み立てができる方式です。
基本的な組立方法は、先ほど解説した耐荷重200kg/段モデルと同じになります。
固定方式 | ボルトレス |
---|---|
組立時間 | 20~30分 |
同梱部材 | 支柱 × 4本、棚板 ※ご注文いただいた段数分、継ぎ梁(ビーム)× 4本、棚受け 段数 × 2-4本、上下棚受け × 4本、安全ピン × 16本、ベース × 4個 |
ご用意いただくもの | ゴムハンマー |
STEP1、支柱にベースを取り付ける
支柱にベースをゴムハンマーでしっかりと叩いてはめ込みます。
このとき支柱の穴が細くなっている方が下向きである点に注意をしてください。
STEP2、天地棚受けを取り付ける
支柱に天地棚受けを取り付けます。
支柱の穴に天地棚受けの爪を差し込んでからゴムハンマーで叩いて固定しましょう。
STEP3、安全ピンを差し込む
間口桟と支柱が重なってできた穴に「安全ピン」を差し込みます。
STEP4、支柱に継ぎ梁(ビーム)を取り付ける
ここまでの作業で「支柱」「天地棚受け」を取り付けたセットが2つできました。
続いて、この2つを間口桟(ビーム)で繋げます。
部材の固定方法は、これまでと同様、爪を穴にはめ込んだら上部をハンマーで叩くだけです。
最上段と最下段に合計4本の継ぎ梁(ビーム)を取り付けてから安全ピンを差し込みましょう。
STEP5、棚受けを取り付ける
棚受けの爪を支柱の穴に差し込んでから下方向に回転させて固定します。
※ゴムハンマーなしでも固定が可能です。
STEP6、棚板を載せれば完成
最後に棚受けに棚板を載せれば完成です。
最後に
今回は、スチールラックの組み立て方やコツを詳しくまとめました。
弊社では、大きく分けて「ボルト固定」「セミボルトレス」「ボルトレス」の3種類のスチールラックを販売しています。
それぞれ組み立て方に違いがあり、基本的にはボルトの使用本数が少ないほど組立時間が短くなります。
スチールラックの組み立てはそれほど複雑ではありませんが、万が一組み立てられなかったときのためにあんしん返品保証も自動付帯(無料)しています。
こちらは、お客さまご自身でスチールラックの組み立てができなかった場合、費用負担ゼロで返品できる保証です。
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カテゴリ:スチールラック
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