ボルトレスラックとは?組立時間を約3分の1に大幅短縮

業務用スチールラックの導入を検討している。

それなら、組立簡単なボルトレスラック(ボルトレス棚)をおすすめします。

実際、弊社スタッフが組み立てて時間を計測したところ

  • ボルト固定式のラック:47分
  • ボルトレスラック:16分

と31分の差が出る結果となりました。

ボルト固定式の場合、組立経験ありのスタッフでも64箇所のボルト締め作業で47分の時間を要しています。

一方、ボルトレスラックの場合は、組立未経験スタッフによる初めての組立でたったの16分で完成しました。

その作業時間の差は”31分”

仮に10台分の業務用スチールラックを購入して組み立てる場合は、ボルトレスラックの方が約5時間も作業時間が短縮される計算です。

この記事では、業務用スチールラックにボルトレスラックをおすすめする理由などを解説します。

ボルト数0本で組立時間は約3分の1に大幅短縮

業務用ゴミ圧縮機パワープレス

ボルトレスラックとは

まずは、ボルトレスラックについておさらいしましょう。

ボルトレスとはその名の通り「ボルト = ねじ」「レス = 数が少ない」という意味です。

弊社では、ボルトを一本も使わずに組み立てができるスチールラックをボルトレスラックと定義しています。

次は、弊社が取り扱っているスチールラックの「ボルト固定式」と「ボルトレスラック」の対応表です。

ボルト固定式とボルトレスラックの対応表
種類 耐荷重 固定方式
軽量スチールラック
(軽量ラック、軽量棚)
120kg/段 ボルト固定式
150kg/段 セミボルトレス
軽中量スチールラック
(軽中量ラック、軽中量棚)
200kg/段 ボルトレス
中量スチールラック
(中量ラック、中量棚)
300kg/段 ボルトレス
500kg/段 ボルトレス

耐荷重200kg/段以上がボルトレスラックのタイプとなります。

なお、耐荷重150kg/段のセミボルトレスとは、ボルト固定式と比べてボルトの使用本数を大幅に減らしたタイプです。

ボルト固定式の組立方法

通常、ボルト固定式のラックは、ドライバー(ねじ回し)を使って全段ボルト締めにより一つ一つ固定・締結しなければなりません。

棚板をボルトで固定している様子

インパクトドライバー(電動ドライバー)があればボルト締めの時間短縮や労力が軽減されますが、パワーのある電動工具であるため扱い方には注意しなければなりません。

ボルトレスラックの組立方法

一方、ボルトレスラックでは、ゴムハンマー(コンビハンマー)1本で組み立て可能。

次のように部材の爪を穴にはめ込んでから、上部からハンマーで叩くことで噛み合わせて固定できます。

ボルトレスで固定する様子

弊社が販売する業務用スチールラックでは、耐荷重「200kg」「300kg」「500kg」の軽中量・中量タイプがボルトレスラックとなっています。

これらは、組み立て時に必要となるボルトの数が全くの0(ゼロ)です。

※耐荷重「120kg」「150kg」の軽量ラックは、ボルトレスラックではありません。

ボルトレスラックを選択するメリット

ボルトレスラックを選択するメリットは何でしょうか?見ていきましょう。

組み立てが簡単

冒頭でもお伝えしたとおり一番のメリットは、組み立てが簡単な点です。

あらためて組み立て時における”ボルト固定式”と”ボルトレスラック”の違いを見ていきましょう。

ボルト固定式のラックとボルトレスラックの比較表
ボルト固定式のラック ボルトレスラック
ボルト数 約80本 0本
組立時間 60~90分 20~30分

※弊社が販売する業務用スチールラックの「耐荷重120kg/段(ボルト固定式のラック)」と「耐荷重200kg/段(ボルトレスラック)」の棚板6段構成で比較しています。

一番大きな違いは、ボルト数です。

ボルトをドライバーを使って手締めする場合は、1本あたり20~30秒の時間がかかります。

ボルト数が80本あれば、ボルト締めだけで40分(= 30秒 × 80本)の時間を要する計算です。

一方、ボルトレスラックは、後ほど詳しく解説しますが、それぞれの部材をかみ合わせてハンマーで叩くだけです。

体力に自身のない方でも5~6回叩きつけるだけでしっかりと固定でき、作業時間だけでなく労力も大幅に減らせます。

スチールラックを解体したいときもボルトレスラックであればハンマーで叩くだけで簡単に部材を取り外し可能です。

棚板の高さ変更が簡単

ボルトレスラックのメリットは、組み立てが簡単なだけではありません。

倉庫では、在庫の増減や商品の入れ替わりなどに合わせて棚の段の高さを変更する必要が度々発生します。

そんなとき、ボルトレスラックであれば、棚の段の高さをスピーディーに変更可能。

棚の段の高さを柔軟に変更することで倉庫の保管効率向上にも繋がります。

棚の段の高さを変更する方法

従来のボルト固定式のラックの場合、棚の段の高さを変更しようと思ったら、すでに固定したボルトを外してから別の段で締め直さなければなりません。

弊社が取り扱う業務用スチールラック(耐荷重120kg/段)であれば、1段の棚の高さを変更するために8個のボルトを取り外す必要があり、結構な労力を要します。

一方、ボルトレスラック(耐荷重200kg/段)であれば、

  1. 棚板を取り外す
  2. 棚受けをハンマーで下から叩く

という手順で簡単に外せます。

先ほど解説したとおり、組み立ても簡単ですので棚板の高さ変更はわずか1分ほどで完了します。

誰でも正確に組み立て可能

ボルトレスラックは、誰でもミスなく組み立てしやすい点もメリットです。

部材同士の固定は、ハンマーで叩いてはめ込むけだから特別な知識は必要ありません。

一方、ボルト固定式のラックの場合、

  • ボルト穴のズレを防ぐために”仮止め”した後に本締めをする
  • ボルトのゆがみや破損を防ぐために締めすぎないようにする

など、いくつかの注意点があります。

特に締めるボルトの数が多くなると締め忘れなどのヒューマンエラーも発生しやすく、気をつけなければなりません。

その他、ボルト固定式のラックは、何年か荷物を出し入れするうちにボルトが徐々に緩んでしまうデメリットもあります。

ボルトが緩むと思わぬ事故に繋がる可能性があるので定期的にチェックする手間も生じます。

ボルトレスラックの組み立て方法・流れ

実際、ボルトレスラックの組み立て方法を見ていきましょう。

必要なもの

まず、組み立て時に必要なものは、ゴムハンマー(コンビハンマー)です。

ゴムハンマー(コンビハンマー)

その他「手袋(安全用)」「養生(床キズ防止)」の利用を推奨しています。

ボルトレスラックの場合、組み立ては1人でも可能です。

ただ、1人では難しい工程があるため、安全かつスムーズに組み立てて頂くためには2人以上を推奨しています。

部材一覧

弊社販売のボルトレスラック』を購入した場合は、次のように梱包された状態でお客様のもとにお届けします。

開封すると組み立てに必要な部材が出てきます。

200kg軽中量スチールラック部材一覧

耐荷重200kg/段(段数4段)の場合は、支柱4本、棚板4枚、ベースキャップ4個、棚受け6本、天受け(最上段)2本、間口桟4本、ロックピン8個、組立説明書1枚が入っています。

組み立て手順

ボルトレスラックの組立手順としては、

  1. 支柱にベースキャップを取り付ける
  2. 天受けを取り付ける
  3. 棚受けを取り付ける
  4. 間口桟を取り付ける
  5. 棚板を取り付ける

です。

一つ一つ詳しく見ていきましょう。

1、支柱にベースキャップを取り付ける

ボルトレスラックを支える柱となる「支柱」の床面側にベースキャップをはめ込みます。

この際、支柱の上下の向きに注意しなければなりません。

支柱には、鍵穴のような形の穴が複数空いていますが、穴の小さい方が下(脚の部分)となります。

手で差し込んでから、しっかりとはめ込むために最後はハンマーで軽く叩きましょう。

ベースキャップ

ベースキャップを取り付けることで床の傷つきを防止することが可能です。

2、天受けを取り付ける

支柱の一番上に天受け(最上段の棚板を支えるための棒状の部材)を取り付けます。

爪を穴にはめ込んだらハンマーで叩いて固定しましょう。

3、棚受けを取り付ける

先ほどの支柱の下から2つ目の穴に棚受け(棚板を支えるための棒状の部材)を取り付けます。

先ほど同様、爪を穴にはめ込んだらハンマーで叩いて固定しましょう。

同様の手順で載せたい物の高さに合わせて、次のように間にある”棚受け”を取り付ければ完了です。

さらに同様の手順で「支柱」「天受け」「棚受け」をもう1セット組み立てます。

この際、2つの棚受けの高さがずれないように注意しましょう。

4、間口桟を取り付ける

ここまでの作業で「支柱」「天受け」「棚受け」を取り付けたセットが2つできました。

続いて、これらを間口桟(ビーム)で繋げます。

固定方法は、これまでと同様、爪を穴にはめ込んだら上部をハンマーで叩くだけです。

まずは間口桟を最下段に取り付け、続いて最上段に取り付けていきましょう。

次のように支柱を抑えてもらいながら2名で作業するとスムーズにできます。

最後に間口桟と支柱が重なってできた穴に「ロックピン」を差し込めば完了です。

「間口桟と支柱の穴がズレてロックピンを差し込めない」

そんなときは、もう一度、間口桟の上部をハンマーで叩いて、しっかりと固定するようにしましょう。

5、棚板を取り付ける

あとは棚板を「天受け」「棚受け」に載せれば、ボルトレスラックの完成です。

棚板を載せて完成

棚板は、先に手前に乗せてから奥の方に滑らせるように進めていくとスムーズに取り付けられます。

ボルトレスラックの価格を調べる方法

弊社が販売するボルトレスラックの価格は『スチールラック検索エンジン』で調べられます。

まずは、上部メニューで「組立簡単ボルトレスラック」を選択します。

あとは「耐荷重/段」「高さ」「横幅」「奥行」「段数」「形式」を選択すれば、送料込みの価格が表示されます。

最後に

弊社が取り扱っている業務用スチールラックには、大きく分けて「ボルト固定のラック」と「ボルトレスラック」の2種類があります。

この中でもオススメは、ボルトレスラックです。

なぜなら、

  • 組み立てが簡単
  • 棚板の高さ変更が簡単
  • 誰でも正確に組み立て可能

だからです。

お客様からも「ボルトレスラックを選んでよかった」という口コミ・評価が数多く届いています。

200kg対応のラックを購入しましたがグラつきもなく、とても堅牢な作りであるのがわかります。組み立ても簡単ですので女性の方でも作業できそうです。これなら家財道具一式収納しても問題なさそうです。

組み立ても簡単で(組み立て図が少し小さくて見づらかったこと以外は)しっかりしたラックを設置できて満足しております。

300KGの連結を購入しました。重いものを積み上げても、しっかりしてて満足。組み立ても簡単。重さに耐えれる棚が必要なときはまた買います。

また、倉庫、工場、事務所、店舗、ご自宅などで豊富な導入実績があります。

弊社からボルトレスラックをご購入の場合は、10年間のメーカー保証も付いています。

また、組み立てが不安という方のために『あんしん返品保証』も追加料金なしで自動適用されています。

こちらは「どうしてもスチールラックを組み立てられない」というときに負担ゼロで返品ができ、購入費用も全額返金されるサービスです。

専門スタッフによる図面作成やレイアウトのご提案も行っていますので、これからスチールラックの導入をご検討中の方はお気軽にお問い合わせください。

ボルト数0本で組立時間は約3分の1に大幅短縮

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カテゴリ:スチールラック

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シーエスラック編集部

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