「重量物にも対応した頑丈な棚がほしい」
そんなときにオススメなのが中量ラック(中量棚)です。
中量ラックを活用することで機械部品や精密機器、工具などの重量物をまとめて収納可能。
縦の空間を有効活用することで収納力を大幅に向上できます。
この記事では、倉庫や工場、医療機関などで導入実績の多い中量ラックについてご紹介します。
目次
中量ラックとは
中量ラックとは、鋼(鉄)製の棚であるスチールラック(スチール棚)の一種であり、その中でも耐荷重が300kg・500kg/段のタイプを言います。
次は、弊社のスチールラック販売ページで記載している耐荷重ごとの分類表です。
軽量ラック | 120kg/段、150kg/段 |
---|---|
軽中量ラック | 200kg/段 |
中量ラック | 300kg/段、500kg/段 |
中量ラックは耐荷重が最も高い部類となり、重さを気にせずに様々な物を収納できます。
耐荷重とは
耐荷重は、棚板1枚が何キロまでの重さに耐えられるかを示した数値です。
例えば、中量ラック(耐荷重300kg/段)の4段構成の場合は、1台で合計1200kg(=300kg × 4段)の荷物を載せられます。
サイズ
弊社が販売している中量ラックのサイズ・寸法は、次のとおりです。
高さ | 900mm、1200mm、1500mm、1800mm、2100mm、2400mm |
---|---|
横幅 | 950mm、1250mm、1550mm、1850mm |
奥行 | 450mm、600mm、750mm、870mm |
スチールラック検索エンジンから自由に「高さ」「横幅」「奥行」のサイズを選択して購入できます。
サイズを選ぶときのポイントは、
- 設置スペース
- 収納物の大きさ
です。
サイズ選びに失敗すると「収納物が入らない」「部屋のサイズに合わなくて中途半端なスペースができてしまった」といった状況につながってしまいます。
特に外寸と棚板寸法(棚板サイズ)が異なる点については注意しなければなりません。
スチールラックのサイズの選び方については、次の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
関連記事スチールラックのサイズ(高さ、横幅、奥行)に注意!測り方・失敗事例
組み立て方
弊社が販売する中量ラックは、ボルトを1本も使用しないボルトレスタイプです。
ボルト固定式では、全段をボルト締めする必要がありますが、ボルトレスタイプはゴムハンマー(コンビハンマー)1本で組み立てができます。
組み立て手順は、
- 支柱にベースを取り付ける
- 天地棚受けを取り付ける
- 継ぎ梁(ビーム)を取り付ける
- 棚受け・棚板を取り付ける
です。
部材同士は、部材の爪を穴にはめ込んでから、上部をゴムハンマーで叩くことで噛み合わせて固定できます。
次は、実際にゴムハンマーで叩きつけて固定している様子です。
組み立て時間は約3分の1に短縮
通常、ボルトをドライバーを使って手締めする場合は、1本あたり20〜30秒の時間がかかります。
例えば、ボルト固定式で棚板6段構成の場合は使用するボルト数が80本になりますが、ボルト締めだけで40分(= 30秒 × 80本)の時間を要する計算です。
中量ラックで採用されるボルトレスタイプであれば、ボルトの使用本数は0本です。
部材同士もゴムハンマーを5~6回叩きつけるだけでしっかりと固定ができ、作業時間だけでなく、労力も大幅に減らせます。
関連記事ボルトレスラックとは?組立時間を約3分の1に大幅短縮
中量ラックの対応オプション
ここからは、中量ラックの対応オプションをご紹介していきます。
キャスター
中量ラックにオプション品の「キャスター」を取り付けることで本体の移動が簡単になります。
保管物の増減などに合わせてレイアウトの変更や動線の見直しも簡単に行うことができ、いつでも効率的な運営が可能です。
また、弊社が販売するキャスターセット4個のうち2個は”ストッパー付き”となっています。
ストッパーを使えば自走することなく安心してお使いいただけます。
キャスターの耐荷重に注意
中量ラックにキャスターを取り付ける場合は、耐荷重に注意しなければなりません。
通常、中量ラック(耐荷重300kg/段)の4段構成は、合計1,200kgまでの物を載せることができます。
しかし、中量ラックに対応するキャスターの耐荷重は480kgとなっており、本体重量(自重)も考慮すれば積載可能な物はさらに少なくなります。
関連記事業務用スチールラックにキャスターは必要?取り付け方、耐荷重、互換性など
転倒防止ベース
中量ラックにオプション品の「転倒防止ベース」を取り付けることで地震や衝突などによる本体の転倒を防止できます。
溶接作業や電動工具などは必要なく、ドライバー1本で誰でも簡単に取り付けて耐震性の向上が可能です。
床へのアンカー固定や壁固定と違って建物を傷つけないことから賃貸物件にもおすすめの地震対策オプションとなります。
金額も比較的安価で提供していますので中量ラック購入の際はご検討ください。
転倒防止ベースの必要個数
弊社では転倒防止ベースを1セット2個入りで販売しています。
通常は、4本すべての支柱に取り付けることから2セット(4個)が必要です。
しかし、中量ラックを”壁際”に設置したり、背中合わせで連結させる場合は、前側の支柱に取り付ければいいことから必要個数は1セット(2個)になります。
関連記事【地震対策】スチールラックの「転倒防止ベース」をご紹介!賃貸物件におすすめ
落下防止バー
中量ラックにオプション品の「落下防止バー」を取り付けることで間口方向からの荷物落下を防止できます。
中量ラックは重量物を載せることから地震や衝突などで荷物が落下したときの危険性が高くなります。
従業員の怪我や商品の破損、建物の損傷を防ぐためにも落下防止対策をおすすめします。
本製品は、簡単に開閉できる仕組みであることから荷物の出し入れもスムーズに行うことが可能です。
関連記事【地震対策】スチールラックの「落下防止バー」をご紹介!棚に後付け可能
落下防止ベルト(タナガード)
中量ラックにオプション品の「落下防止ベルト(タナガード)」を取り付けることで間口方向や横方向からの荷物落下を防止できます。
先ほどご紹介した落下防止バーと同じく、従業員の怪我や商品の破損防止に役立ちます。
本製品は、シンプルな構造で簡単に着脱ができ、
- 一部の段にだけ取り付ける
- 落下時の損失が大きい精密機械や割れ物がある段には2つ取り付ける
などさまざまな使い方が可能です。
ポリプロピレンの採用により引張破断強度は最大300kgであることから重たい荷物の落下防止にもおすすめとなります。
関連記事スチールラックの落下防止ベルト「タナガード」をご紹介!使い方・取り付け方など
金網
▲軽量ラックに金網を取り付けている写真
中量ラックにオプション品の「金網」を取り付けることで側面と背面からの小さい荷物落下を防止できます。
本製品は、配線・ケーブルを束ねるときも用いられる結束バンド(インシュロック)で簡単に取り付け可能。
先ほどご紹介した「落下防止バー」または「落下防止ベルト」と組み合わせることで、前後左右の落下防止対策ができます。
関連記事スチールラックの落下防止対策「金網」をご紹介!結束バンドで簡単取り付け
アジャスター
中量ラックにオプション品の「アジャスター」を取り付けることで脚の高さを数ミリ単位で調整できます。
これにより「中量ラックを設置したいけど少し段差がある」「床の高さの違いが原因でグラグラする」といった問題を解消可能。
工場や倉庫などでご使用いただくお客さまに大変人気な商品となっております。
関連記事スチールラックの高さ調整「アジャスター」をご紹介!段差解消やぐらつき防止におすすめ
中量ラックの価格
中量ラックは全てボルトレスタイプとなっていることから上部メニューで「組立簡単ボルトレスラック」を選択します。
続いて「耐荷重/段」の項目では「300kg」または「500kg」を選びます。
最後に「高さ」「横幅」「奥行」「段数」「形式」を選択すれば、送料込みの価格および納期が表示されます。
中量ラックのよくある質問(Q&A)
ここからは、中量ラックに関するよくある質問をご紹介していきます。
Q、軽量ラックと中量ラックの構造の違いは何ですか?
軽量ラックと中量ラックの大きな違いは支柱の形状です。
軽量ラックは、基本的に1回折り曲げ加工の「L字型」の支柱が採用されています。
一方、中量ラックには4回折り曲げ加工の「コの字型」の支柱を採用。
さらに棚板により厚みをもたせたことでより重たい荷物を積載できるようになっています。
Q、中量ラックはステンレス製の取り扱いもありますか?
中量ラックのステンレス製も取り扱っています。
ステンレス製は、
- 耐食性(= 錆びにくい)
- 耐熱性(= 熱に強い)
- 耐久性(= 変形しにくい)
といった特徴から食品工場や飲食店の厨房、病院など衛生面の気になる環境で導入されています。
関連記事ステンレスラックとは?SUS304とSUS430の違いなど
Q、中量ラックの黒色はありますか?
弊社が販売する中量ラックの色は、ホワイトグレーです。
黒色を含めて白(ピュアホワイト)、黄、青、ブラウン、ベージュ、ピンクなど他の色に変更したい場合は、別色塗装にて対応しています。
選択できる色の種類や加工費用については、次の記事で詳しく解説しています。
関連記事業務用スチールラックを黒や白に塗装しておしゃれにできます
Q、中量ラックの耐用年数はどのくらいですか?
中量ラックの耐用年数は、お使いの環境や積載量によって大きく変わってきます。
一般的に保管棚として利用する場合は、5〜10年程度が目安となっていますが、その期間を超えてご利用いただくケースも多くあります。
弊社が販売するすべてのスチールラック(中量ラック含む)には、10年間の長期保証を”追加料金なし”で自動付帯しています。
万が一、通常の使用範囲で継続利用ができない破損・変形が発生した場合は、新品の部材と交換させていただきます。
Q、中量ラックのレンタル・リースには対応していますか?
弊社では、中量ラックのレンタル・リースには対応しておりません。
最後に
中量ラックは、スチールラックの中でも強度に優れたタイプです。
1段あたり最大500kgの物を積載でき、軽量ラックと比べて選択できる奥行きサイズも大きくなっています。
300mm | 450mm | 600mm | 750mm | 870mm | |
---|---|---|---|---|---|
120kg | ◯ | ◯ | ◯ | ー | ー |
150kg | ◯ | ◯ | ◯ | ー | ー |
200kg | ◯ | ◯ | ◯ | ー | ー |
300kg | ー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
500kg | ー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
そのため、工具や機械部品、精密機器などの重量物だけでなく、大きい物を積載したいときにもおすすめです。
ただし、強度が上がるほど価格も高くなります。
だからこそ、あらかじめ「どのくらいの重量のものを載せるのか?」を把握した上で探すことをおすすめします。
弊社では積載物に合ったスチールラックやレイアウトのご提案も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
その他の耐荷重については、こちらの記事で紹介しています。
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カテゴリ:スチールラック
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