業務用スチールラックの地震対策には何がある?転倒・落下防止

皆さん、業務用スチールラックの地震対策はしていますか?

日本は地震の多い国です。

国土交通省によると日本は世界に占める国土面積が0.25%程度であるにも関わらず、マグニチュード6以上の地震が22.9%も発生する地震大国。

震度の弱いものを含めると平均1日1回以上毎日揺れていると言われています。

物流の要となる「保管」を担うスチールラックですが、このような環境の中では少々心許ないところもあるかと思います。

シーエスラックでは、地震による大きなトラブルを少しでも解消できるように従来の組立設置サービスに加え、プロの専門業者による耐震施工も行っております。

業務用スチールラックを壁や床に直接固定する”アンカー施工”や支柱の頂点でつなぎ合わせる”天つなぎ”など、お客様の環境・ご要望に合わせてさまざまな地震対策をご提案いたします。

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なぜ、業務用スチールラックの地震対策は必要?

災害

そもそも業務用スチールラックの地震対策が必要な理由は何でしょうか?

過去の事例と照らし合わせて紹介していきましょう。

日本では、宮城県沖地震を契機として、1981年(昭和56年)6月に建築基準法が大きく改正され、耐震基準が大幅に引き上げられました。

これを新耐震基準と呼び、”震度6強以上の強い地震でも倒壊や損傷を受けない建物”が基準となっています。

そのため、昭和56年6月1日以降に建物確認申請を受けた建物(概ね9~10月以降に完成した建物)であれば、大きな地震が発生したとしても倒壊は免れるケースがほとんどです。

実際、1995年(平成7年)1月17日に兵庫県南部で発生した大都市直下型地震「阪神・淡路大震災」では、住宅などの倒壊による死因のうち98%(参考:一般財団法人日本耐震診断協会)が旧耐震基準の建物によるものでした。

家具・ラックの転倒被害も深刻

新耐震基準により建物が倒壊するケースは大幅に減りました。

しかしながら、新耐震基準の建物であっても地震対策は必要不可欠です。

なぜなら、地震発生による家具類の転倒・落下による負傷は、今なお高い割合で発生しているからです。

東京都によれば、近年発生した地震での負傷原因の30~50%は、家具類の転倒・落下によるものという調査結果が出ています。

近畿圏に甚大な被害をもたらした阪神淡路大震災では、死者のうち約73%(※参照:阪神・淡路大震災の死者にかかる調査について)が家屋の倒壊や家具などに押しつぶされる圧死が原因だといわれています。

近年発生した地震における家具類の転倒・落下が原因のけが人の割合

出典:東京都耐震ポータルサイト

また、東京都防災会議によれば、マグニチュード7.3の地震が冬の夕方18時に発生した場合は、都内全域で約54,500人が家具類の転倒・落下で負傷すると想定されています。

震度ごとの屋内の状況の目安

次は、国土交通省「気象庁」が公表する震度ごとの屋内の状況の目安です。

震度ごとの屋内の状況一覧表
震度 屋内の状況
震度0~1 特になし
震度2 つり下げ物(電灯など)がわずかに揺れる。
震度3 棚に収納している物が音を立てることがある。
震度4 つり下げ物は大きく揺れる。座りの悪い置物が倒れることがある。
震度5弱 つり下げ物は激しく揺れる。食器棚のお皿・コップ、書棚の本が落ちることがある。座りの悪い置物の大半が倒れる。固定していない家具が移動または倒れることがある。
震度5強 棚の収納物で落ちるものが多くなる。固定していない家具が倒れることがある。
震度6弱 固定していない家具の大半が移動、倒れるものもある。
震度6強 固定していない家具のほとんどが移動、倒れるものも多くなる。
震度7 固定していない家具のほとんどが移動したり倒れたり飛ぶものもある。

上記の表から震度5弱からスチールラックに収納している物が落ちてきたり、倒れる可能性が出てくることが分かります。

特に業務用スチールラックの場合は、本体重量だけで100kgを超えることも珍しくなく、中には300kgを超える商品もあります。

1台に1トン近くの物を載せているケースも少なくありません。

もし、突然の地震により転倒して下敷きになった場合は、圧死や窒息死に繋がる可能性があります。

幸い人的被害がなかったとしても業務用スチールラックの転倒により保管していた商品在庫や精密機器が損傷・破損。

パッケージや商品自体が傷ついて売り物にならず、結果として甚大な被害額となる可能性があります。

だからこそ、業務用スチールラックの地震対策は、従業員の安全を保持することはもちろん、在庫等の損失を最小限に抑えるためにも必要不可欠です。

業務用スチールラックの地震対策を紹介

ここからは、業務用スチールラックの地震対策について紹介します。

主に

  1. 転倒防止
  2. 落下防止

の2つの対策があります。

1、転倒防止

業務用スチールラックの転倒や揺れ防止をするための地震対策です。

アンカー固定

こちらは、コンクリートの床や壁にアンカーボルトを打ち付けて固定する方法であり、今回紹介する中で最も耐震性が向上します。

アンカー固定

床に直接固定することから大震災でも転倒・移動を防ぐことが可能です。

ただし、床に穴を開けることになるため、賃貸の倉庫や工場の場合は、オーナーに許可を取らなければなりません。

また、業務用スチールラックを移動させたい場合は、アンカーボルトを一旦取り外す必要があり、レイアウトの変更も困難になります。

次は、アンカー固定により軽中量スチールラックを設置した事例です。

関連記事【導入事例】軽中量スチールラック(転倒防止アンカー床固定)

※アンカー固定の場合、床がコンクリート材であることが条件となります。

壁固定

こちらは、固定金具を使用して業務用スチールラックと壁を直接固定する方法です。

壁固定

壁材を選ばず、どこへでも固定できるのが最大のメリットです。

※壁材によっては、固定用ビスのみお客様にてご用意いただく場合もございます。

関連記事スチールラックと壁を固定金具でつなげて地震対策する方法

転倒防止ベース

こちらは、業務用スチールラックの脚の部分に「転倒防止ベース」を取り付ける方法です。

転倒防止ベース

溶接不要で簡単に取り付けることが可能。

床や壁に穴を開けないメリットがあり、床との接地面積を増やすことで地震などによる転倒リスクを減らすことができます。

スチールラックに取り付けた転倒防止ベース

関連記事スチールラックの「転倒防止ベース」をご紹介!賃貸物件におすすめ

※他社の業務用スチールラックには対応していません。

天つなぎ材

こちらは、通路を隔てた業務用スチールラックの支柱の頂点の端を天つなぎ材でつなぐことで安定性を高める方法です。

天つなぎ材

転倒防止ベースと同様、床を一切傷つけず設置できるので貸倉庫などで地震対策をするときにおすすめです。

関連記事スチールラックの地震対策「天つなぎ」をご紹介

2、落下防止

業務用スチールラックに載っている物の落下を防ぐための地震対策です。

スチールラックは、扉のない棚(オープンシェルフ)であることから収納物の落下防止対策も大切になってきます。

落下防止ベルト(タナガード)

こちらは、支柱に巻きつけて取り付けできる固定ベルトです。

タナガード

破断強度は最大300kgまで対応しており、積載物の落下や飛び出しをしっかりと防ぐことができます。

棚のサイズに合わせて自由にカットして利用できる柔軟性も大きなメリットです。

関連記事スチールラックの落下防止ベルト「タナガード」をご紹介!使い方・取り付け方など

落下防止バー

こちらは、支柱とバーをボルトで固定して落下を防止する方法です。

落下防止バー

先ほど同様、好きな場所に簡単に取り付けが可能。

片手で開閉できるシンプルな構造のため、荷物の出し入れをスムーズに行うことができます。

関連記事スチールラックの「落下防止バー」をご紹介!棚に後付け可能

金網

こちらは、側面と背面に金網を取り付けて落下防止する方法です。

金網

結束バンド(インシュロック)で簡単に取り付けが可能。

視認性に優れるオープンラックの良さを残しつつ、小さい荷物の落下を防ぐことができます。

先ほど紹介した「落下防止ベルト(タナガード)」や「落下防止バー」と組み合わせることで前後左右全ての落下防止対策が可能です。

関連記事スチールラックの落下防止対策「金網」をご紹介!結束バンドで簡単取り付け

メッシュパネル

こちらは、側面と背面にメッシュパネルを取り付けて落下防止する方法です。

スチール棚にメッシュパネルを取り付け

先ほどの金網と同様、結束バンド(インシュロック)で簡単に取り付けができ、視認性にも優れています。

大きな違いとしては、市販のフック付きワイヤーバスケットなどを活用することで小物収納ができる点です。

スチールラックにメッシュパネルを取り付けた様子

関連記事スチールラックで使えるメッシュパネルを販売!小物収納におすすめ

荷物用スチールラックの物の配置も工夫しよう

先ほどは、荷物用スチールラックを床に固定するなどして地震対策する方法を紹介しました。

地震による被害を最小限に抑えるためには、もう一つ、荷物用スチールラック内の物の配置も意識・工夫しましょう。

原則は、重たい物を下に配置することです。

これにより荷物用スチールラックの重心が下がり、地震が発生しても倒れにくくなります。

それだけでなく、高い位置から重たい物が落ちてくる危険性を軽減させることが可能です。

避難経路を確保しよう

万が一、地震によって荷物用スチールラックが転倒した場合でも避難経路は確保できるようにしましょう。

そのため、避難経路となる出入口のドア近くには、荷物用スチールラックを配置しないことをおすすめします。

また、キャスターを取り付けている場合は、移動しないように「ロックがかかっているか?」チェックするようにしましょう。

業務用スチールラックの地震対策に関するよくあるご質問(Q&A)

業務用スチールラックの地震対策に関するよくある質問をまとめました。

Q:見積り依頼時、地震対策をしてほしいときはどうすればいいですか?

A:お見積りフォームの備考欄に「地震対策希望」または事前にお電話にてご相談ください。

営業担当者と詳細をヒヤリングした上でご提案させていただきます。

Q:地震対策施工を含むスチールラックの組立設置をお願いできますか?

A:対応可能です。

シーエスラックでは、プロの組立業者を全国各地に手配する『組立代行サービス』を実施しています。

Q:スチールラック導入にあたり一度現場調査をお願いできますか?

A:地域によって出張料をいただく場合もございますが、基本的に対応可能でございます。

※近畿圏の現場調査は無料にて行っております。

Q:土日祝でも配送・組立設置等は行っていただけますか?

A:お日にちについては問題ございませんが、土日祝料金でのお見積り案内となります。

お見積ご依頼時に「土日祝希望」の旨をあらかじめご連絡をお願いいたします。

最後に

当店の業務用スチールラックは倉庫や工場、店舗などで導入されることの多い商品ですが、導入後、物を保管していく中で常に懸念されるのが地震対策です。

ここまで、地震対策のご紹介をしてきましたが、地震の規模はさまざまで、そのほとんどが小規模です。

しかし、数年に一度・数十年に一度大地震が起きているのが「現状」です。

業務用スチールラックにおいて地震発生により想定される被害は、倒壊・荷物の落下が大半を占めます。

特に物流センター・倉庫・工場など、スチールラックを大量に導入する必要のある場所では、このような被害をいかにして防げるかが人の命を守ることに繋がります。

だからこそ、地震が発生しても転倒しないように対策を施すことが大切です。

ここでは、

  • 床や壁にアンカーボルトを打ち込んで固定する方法
  • オプション品を取り付けて床との接地面積を増やす方法
  • 荷物用スチールラック同士をつなげて支え合うようにする方法
  • 荷物の落下を防止するためのベルトやバーを用いる方法

などによる転倒・落下防止を紹介しました。

他にも万が一に備えて物の配置やレイアウトなどを工夫することで地震による被害を最小限に抑えることが可能です。

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カテゴリ:スチールラック

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株式会社シーエスラック

シーエスラック編集部

物流業務を効率化するマテハン機器のお役立ち情報を発信。倉庫、工場、バックヤード、オフィス・事務所など多数の導入実績があります。